紫/すみれ色系がもたらす世界観

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紫という色は、赤と青の間色です.
赤的性質と青的性質を併せ持ち、捕らえどころがない、そのことがこの色の魅力です.
日本人も欧米人も紫を嫉妬心の代名詞のように言います.
押せば後退し、引けば迫ってくる紫ならではの性質が恋する男女の心理と共通するのかも知れません.

今と昔では解釈も違い、紫が神や王位、高貴を象徴すると考えた時代と、近年は怨恨、憎悪、性欲、毒、夕暮れなどマイナスを連想する人の方がはるかに多いようです.
同じ紫でも青みに寄った江戸紫と赤み寄った京紫とでも感じ方が異なり、江戸紫は品があり、京紫は品がないという人もいます.ショッキングピンクは下品な色の代表格という時代があった一方、ファッションや化粧品業界はこの色で成功しているようです.

紫の服装をする人は少ないが、成熟したおとなの色気を感じさせると同時に、派手な人、見栄っ張り、挑発的、遊び人といった赤い服を着た人に近い印象を与えるようです.

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